研修通信

2023年9月の記事一覧

「学校運営研修3~メンター研修による若手教員の育成~」

 20名の参加者を募り、9月1日(金)に実施した「学校運営研修3~メンター研修による若手教員の育成~」遠隔型研修について紹介します。

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校内においてメンターチームによる若手教員を組織的に育成する方法について理解を深めるため、講師に横浜国立大学准教授 脇本 健弘氏をお迎えし、遠隔型で実施しました。受講者は、アイスブレイクを兼ねた自己紹介と、事前課題を基に自校の課題についての交流をした後、各学校における効果的なメンター研修の実施するため、講師からの講義や事例紹介を受け、協議の中でアクションプランを作成・交流し、自校の取組に向けた具体的な方策を考えました。

 講義では、「経験軸」と「ピープル軸」という二軸を押さえて、人材育成に係る職場環境を捉えることが大切であるということ、調査データから見えた若手が育つメンターチームのポイントとして、「経験の浅い教員が本音で話している」、「先輩教師の経験談が語られている」、「参加者が自律的に企画・運営している」という要素が挙げられること、若手の育成を支える共感的な風土や学び合い支え合える関係性を基盤としながら、学校運営に主体的に参画しようとする意識を高めていくこと等についてお話いただきました。

  事例紹介では、横浜市の小・中学校におけるメンターチームの事例を紹介いただきました。受講者が自校でメンター研修を実践する上でのヒントとなる事例を数多く紹介いただくとともに、事例を唯一の正解として捉えずに、メンバーの状況を見極めて学びたいと思える環境を創っていくことが大切であるという点についてもお話をいただきました。

 協議では、アクションプランの作成を通して、「現状の問題点・課題」を「めざす自校のメンター研修」に近付けていくために「何を変えるのか」、そのための具体策として「何をどのようにやるのか」について話し合いました。参加者は、「一部の職員で実施していた点を改め、全ての職員を巻き込んで若手を育てていくことで、メンター自身も学ぶことができるような取組にしていく」、「形式に縛られず、まずはやってみることを大切にし、職員の反応を見ながら改善を重ねていく」等、課題解決について話し合われていました。

 メンターチームについての専門的な講話と受講者同士の協議のバランスが取れた研修の構成としたことで、今後の職場実践への意欲や取組の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・メンター研修の取り組み方について、学校規模や人材といったリソースを踏まえ、誰が、どのように、何をすればよいかについてイメージをもつことができた。

 ・管理職として、それぞれのキャリアステージに合わせた人材育成を考えていく上でのヒントを、講義や協議の中からたくさん得ることができた。

 

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