研修通信

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「中学校技術・家庭(技術分野)教育充実研修~『社会の発展と技術』の学習の在り方について~」

 10月25日(金)に全日程を終えた「中学校技術・家庭(技術分野)教育充実研修」について紹介します。

 

 本研修は、2回の遠隔型研修とその間の職場実践で構成されており、全道各地から22名の技術科の担当教員に受講いただきました。研修では、今後の授業改善に向けた方策を得るため、技術の見方・考え方を働かせ、生活や社会における技術の在り方を考える学習活動を振り返るとともに、講義や実践発表を通して、「社会の発展と技術」の学習の在り方について理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅰでは、講師の白鷗大学教育学部上野耕史教授から、「学習指導要領で目指す技術分野の授業づくり-『社会の発展と技術』を中心に-」と題して、新たな成果物を生み出す問題解決のための、ニーズ探究とシーズ探究のマッチングについて、学習指導要領に基づいて講義をしていただき、受講者は、今後の自校での取組について、見通しをもつことができました。

遠隔型研修Ⅰ講義スライド


 受講された方からは、「技術科の今日的な課題やこれから大事にしていくべき方向について学ぶことができ、大変有意義だった。また、協議では、他管内の実践を知る貴重な時間となった。」などの感想をいただきました。

 

 その後、職場実践を経て実施した遠隔型研修Ⅱでは、受講者の方々の実践について交流及び協議を行い、今後の授業改善の方策について検討しました。

 実践発表では、静岡県菊川市立岳洋中学校栗田昌幸教諭、掛川市立北中学校内山優輝教諭から、「社会の発展と技術」に係る取組について、発表していただきました。

 

遠隔型研修Ⅱ実践発表から

 

 1・2学年で学習したA~Dの内容を踏まえた、第3学年における「統合的な問題の解決」に必要な資質・能力を育成するための実践を学ぶ機会となり、受講された先生方からも、「3年間を通して技術の見方・考え方を身に付けさせていく指導計画や具体的な学習の在り方を学ぶことができた。」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」

 9月19日(木)に全日程を終えた「学校管理職研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」について紹介します。

 

 本研修は、「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の3つの研修で構成されており、全道各地から102名の管理職の皆様に受講いただきました。研修は、各学校が既に実施している「働き方改革」に向けた取組を整理し、効果的に推進するためのアプローチや、学校教育の質を高める組織づくりについて理解を深めました。

 

講師の一般社団法人ライフ&ワーク 妹尾昌俊様からは、「子どもたちと教職員のウェルビーイングを高める働き方改革の推進」と題して講義をいただき、「そもそも何のための取組か」という問いをもつこと、働き方改革が進まない原因を分析することや業務のスクラップアンドビルドの進め方について、協議を交えて、理解を深めました。

また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果と課題を交流し、教職員課働き方改革主幹から、「教頭業務の負担軽減に係る支援」や「校務DX」等の働き方改革の更なる推進に向けた説明から、受講者は今後の取組について見通しをもつことができました。

 

 

       講義スライド「自校の取組を振り返って」より           「働き方改革を進める場をつくる」より

 

 

受講された皆様からは、「『何のために働き方改革に取り組むのか』という視点で、取組を見直したい」、「教職員のアイディアを生かした働き方改革を実行するとともに、教職員の健康を第一に考えていきたい」などの感想をいただきました。

 

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学校管理職研修7~多様な教職員の専門性を生かした質の高い教職員集団の形成に向けて~

 7月12日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修7~多様な教職員の専門性を生かした質の高い教職員集団の形成に向けて~」について紹介します。

 

 本研修講座は、オンデマンド型研修及び遠隔型研修における講義や受講者同士の交流・協議を通して、教職員の意欲を引き出し、自校の組織を活性化する具体策等について理解を深めることをねらいとして、全道各地から132名の管理職の先生方に受講いただきました。

 

 講師に、Q-U「楽しい学校生活を送るためのアンケート」開発者である早稲田大学教授河村茂雄先生をお迎えし、オンデマンド型研修では、「教員一人一人の強みや特性を生かした組織づくり」そして遠隔型研修では「自主性・向上性と同僚性・協働性を高める組織づくりの具体」について講義いただきました。

 受講者の皆様には、事前課題として自校の教員組織タイプを明らかにした上で本研修に参加いただいており、遠隔型研修では、はじめに、アイスブレイクも兼ねて、自校における教員組織の現状等についてグループで共有した後、河村教授の講義では、学校教育力と学校組織タイプには高い相関性があること、「自主・向上性」と「同僚・協働性」の視点で分けた学校組織タイプとそれぞれの特徴やどのような行動や考え方が学校教育力に影響を与えるのか等について、理解を深めることができました。

 また、講義後の協議では、教員組織タイプ別のグループに分かれ、本日の講義と事前課題を踏まえ、「自主・同僚性」「同僚・協働性」を高めるための構想について共有したり、具体的な取組について話し合ったりするなど、活発な協議が行われました。

講義の運営の様子振り返りの運営の様子

 

 

 

 

 

 受講者された皆様からは、「自校の教員組織タイプを踏まえ、今後必要となる取組について理解することができた。」「職員のエンゲージメントを高めるために、学校経営のビジョンを丁寧に伝えていきたい。」などの受講後の感想をいただきました

 

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生徒指導研修3~自殺予防に向けた心の危機に気付く力と相談する力の育成~

 7月1日(月)に全日程を終えた「生徒指導研修3~自殺予防に向けた心の危機に気付く力と相談する力の育成~」について紹介します。

 

 本研修講座は、各学校が既に実施している自殺予防につながる教育活動を整理し、児童生徒に心の危機に気付く力と相談する力を育成することを目指し、組織的に取り組む自殺予防教育や教育相談の在り方について理解を深めました。本研修は、オンデマンド型研修、職場実践、遠隔型研修の3つの研修で構成されており、全道各地から44名の教員に受講いただきました。

 

 講師の北海道教育大学 本田准教授からは、「今求められる自殺予防教育」及び「早期発見・早期対応に係る教育相談の充実」について講義いただきました。TALKの原則を用いた教育相談の演習を行い、教員の関わり方について理解を深めることができました。最後に、学校ができることとして、「道教委の自殺予防教育プログラムの活用」や「保護者や地域との連携の大切さ」、「全校種共通して、安心安全な学校環境の整備、温かい人間関係を育む教育等の下地づくりの授業を推進してほしい」とのお話を伺い、今後の自校での取組について見通しをもつことができました。

 


講義スライド「TALKの原則」より

 

 

 受講された皆様からは、「自殺予防における自校での取組や、今後実践したい取組について、各学校の校種や立場の違う教職員同士で話し合うことで、様々な気付きを得ることができました。」 「現在の本校での課題が明確になったと思いました。実践するために必要な職員研修や環境整備を早急に取り組む必要があると感じます。」などの受講後の感想をいただきました。

 

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「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月28日(火)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

・研修講座について

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校いじめ防止基本方針のポイント及び学校いじめ対策組織を機能させるための具体的な方策について理解を深めるため、全3回行われました。1回目はオンデマンド型、2回目と3回目は遠隔型で実施しました。講師として、遠隔型研修Ⅰでは北海道教育大学札幌校教授 平野 直己氏をお迎えし、全道から14名の先生が受講しました。

 オンデマンドで、いじめ問題への対応のポイント、「学校いじめ防止基本方針」作成・見直しのポイントについて理解を深めた後、職場実践Ⅰとして、自校の「学校いじめ対策組織」、「学校いじめ防止基本方針」に関する課題とその要因を整理しました。

 遠隔型研修Ⅰでは、職場実践で整理した自校の課題について交流した後、平野教授から、「いじめ問題への組織的な対応」について講義いただき、「学校いじめ対策組織を機能させる手立て」及び「学校いじめ防止基本方針の見直し」に向けた具体的な方策等について理解を深めました。「いじめであるかどうかよりも、まず⼦どもの学校⽣活の不安や苦しさに⽬を向け、⽿を傾け、苦しみ・⾟さを訴える⼦どもの理解を進めてほしい」など、たくさんの示唆に富むお話を伺うことができました。

 職場実践Ⅱでは、これまでの講義・演習を踏まえ、自校において「学校いじめ対策組織」を機能させるための取組などについて見通しをもつとともに、「児童生徒・保護者向けの学校いじめ防止基本方針」の検討・改訂に取り組んでいただきました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践で検討・改訂した「学校いじめ防止基本方針」を基に、いじめが起きた時、「学校いじめ対策組織」がどのように対応するかなど、実際の対応がイメージできるか事例検討を行いました。研修講座のまとめとして、学校教育局生徒指導・学校安全課 安藤 俊介係長から、いじめ問題へ適切に対応するために、全ての教職員がいじめの定義や組織的な対応等について理解を深めるとともに、校長のリーダーシップの下、「学校いじめ対策組織」を中心に、全教職員でいじめの未然防止、早期発見・早期対応に努めることの大切さについてお話しいただきました。

 本研修を通して、いじめの問題への取組の更なる充実に向けて、児童生徒に関わる全ての人々が共通の認識をもっていじめの防止等の取組を推進していくための具体的な手立てについての理解が深まり、今後の生徒指導の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校がどのようにいじめの問題に取り組んでいけばよいのか、また、どのように学校いじめ防止基本方針を改訂していくか考えることができた。
 ・ハラスメントとしてのいじめとアビューズとしてのいじめの視点を自校の教職員で共有し、対応の指針の参考にしたい。

 

より研修内容の詳細を知りたい方はコチラから

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