研修通信
「学校管理職研修6~学校危機における管理職のマネジメント~」
10月15日(火)に全日程を終えた「学校管理職研修6~学校危機における管理職のマネジメント~」について紹介します。
本研修講座は、スクールロイヤーによる講義や事例の検討を通して、学校危機の早期解決、早期収束を図る管理職の対応の在り方について理解を深めることをねらいとして、全道各地から60名の管理職の先生方に受講いただきました。
本研修講座は、講義、演習及び協議を遠隔型研修で実施しました。講義では、北海道教育委員会のスクールロイヤーである札幌弁護士会所属の森 洋仁弁護士から、「道内における相談事例からみた危機管理の在り方」について講義いただきました。スクールロイヤーの職務についての説明や対応の事例を基に御講義いただき、受講者は、解決までの道筋を見通し、ゴールを決めることの大切さなどについて理解を深めることができました。
演習①では、北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課の石田 暁課長補佐を講師に、「学校危機に係る事例の検討①」として生徒の自殺事案に対する対応の在り方について演習を行い、御家族の気持ちに寄り添うことや学校として法令や通知等の根拠に基づいて組織的に対応することの重要性について理解を深めることができました。
演習②では、北海道教育庁総務政策局総務課職員公務管理係の古屋 和治主幹を講師に、「学校危機に係る事例の検討②」として、教職員の不祥事防止について、学校が組織的に対応しなければならない様々な場面における対応の在り方を協議するなど、不祥事の防止に向けた校内研修の在り方や校内の体制整備について理解を深めました。
また、最後の協議では、「学校危機におけるマネジメントの改善・充実」として、グループに分かれ、講義や演習での学びや気付きを踏まえ、本研修で学習したことや今後の自校での具体的な取組について話し合ったりするなど、活発な協議が行われました。
受講された皆様からは、「学校危機管理に関するマネジメント力を更に高めていかなければいけないことがわかり、関係者への対応や自校の危機管理マニュアル等を確認する際の視点等を多く学ぶことができた。」などの感想をいただきました。
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「学校管理職研修5~組織的に取り組むICT活用~」
10月18日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修5~組織的に取り組むICT活用~」について紹介します。
本研修講座は、オンデマンド型研修及び遠隔型研修における講義や受講者同士の交流・協議を通して、ICT活用を校内で組織的に取り組むための管理職のマネジメントについて理解を深めることをねらいとして、全道各地から99名の受講者に御参加いただきました。
講師である合同会社LTS代表社員の菅野光明様から、オンデマンド型研修では、「GIGAスクール構想による学びの充実に向けて」について、遠隔型研修では「組織的なICT活用に向けて」について御講義いただき、管理職としてICT活用を推進する方策等の理解を深めました。
受講者の皆様には、職場実践として自校のICT活用の状況について把握していただき、学校経営計画における情報化の位置付けや、情報化の推進に向けた校務分掌の位置付け等が進んでいる一方、実践上の課題も共有することができました。
そこで、遠隔型研修の演習・協議では、「主体的なICT活用を促進する管理職の関わり方」を協議題に、管理職に求められる役割や、教職員集団の同僚性を高める働きかけ等の視点に基づき、具体的な取組を話し合うなど、活発な協議が行われました。
説明スライド「教育の情報化に関する推進体制」より
受講された皆様からは、「ICT活用を促進する管理職の役割についての理解が深まり、今後の見通しをもつことができた」「管理職が率先して取り組む姿を見せることで、組織的なICT活用を促進していきたい」などの感想をいただきました。
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「中学校技術・家庭(技術分野)教育充実研修~『社会の発展と技術』の学習の在り方について~」
10月25日(金)に全日程を終えた「中学校技術・家庭(技術分野)教育充実研修」について紹介します。
本研修は、2回の遠隔型研修とその間の職場実践で構成されており、全道各地から22名の技術科の担当教員に受講いただきました。研修では、今後の授業改善に向けた方策を得るため、技術の見方・考え方を働かせ、生活や社会における技術の在り方を考える学習活動を振り返るとともに、講義や実践発表を通して、「社会の発展と技術」の学習の在り方について理解を深めました。
遠隔型研修Ⅰでは、講師の白鷗大学教育学部上野耕史教授から、「学習指導要領で目指す技術分野の授業づくり-『社会の発展と技術』を中心に-」と題して、新たな成果物を生み出す問題解決のための、ニーズ探究とシーズ探究のマッチングについて、学習指導要領に基づいて講義をしていただき、受講者は、今後の自校での取組について、見通しをもつことができました。
遠隔型研修Ⅰ講義スライド
受講された方からは、「技術科の今日的な課題やこれから大事にしていくべき方向について学ぶことができ、大変有意義だった。また、協議では、他管内の実践を知る貴重な時間となった。」などの感想をいただきました。
その後、職場実践を経て実施した遠隔型研修Ⅱでは、受講者の方々の実践について交流及び協議を行い、今後の授業改善の方策について検討しました。
実践発表では、静岡県菊川市立岳洋中学校栗田昌幸教諭、掛川市立北中学校内山優輝教諭から、「社会の発展と技術」に係る取組について、発表していただきました。
遠隔型研修Ⅱ実践発表から
1・2学年で学習したA~Dの内容を踏まえた、第3学年における「統合的な問題の解決」に必要な資質・能力を育成するための実践を学ぶ機会となり、受講された先生方からも、「3年間を通して技術の見方・考え方を身に付けさせていく指導計画や具体的な学習の在り方を学ぶことができた。」などの感想をいただきました。
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「学校管理職研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」
9月19日(木)に全日程を終えた「学校管理職研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」について紹介します。
本研修は、「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の3つの研修で構成されており、全道各地から102名の管理職の皆様に受講いただきました。研修は、各学校が既に実施している「働き方改革」に向けた取組を整理し、効果的に推進するためのアプローチや、学校教育の質を高める組織づくりについて理解を深めました。
講師の一般社団法人ライフ&ワーク 妹尾昌俊様からは、「子どもたちと教職員のウェルビーイングを高める働き方改革の推進」と題して講義をいただき、「そもそも何のための取組か」という問いをもつこと、働き方改革が進まない原因を分析することや業務のスクラップアンドビルドの進め方について、協議を交えて、理解を深めました。
また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果と課題を交流し、教職員課働き方改革主幹から、「教頭業務の負担軽減に係る支援」や「校務DX」等の働き方改革の更なる推進に向けた説明から、受講者は今後の取組について見通しをもつことができました。
講義スライド「自校の取組を振り返って」より 「働き方改革を進める場をつくる」より
受講された皆様からは、「『何のために働き方改革に取り組むのか』という視点で、取組を見直したい」、「教職員のアイディアを生かした働き方改革を実行するとともに、教職員の健康を第一に考えていきたい」などの感想をいただきました。
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学校管理職研修7~多様な教職員の専門性を生かした質の高い教職員集団の形成に向けて~
7月12日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修7~多様な教職員の専門性を生かした質の高い教職員集団の形成に向けて~」について紹介します。
本研修講座は、オンデマンド型研修及び遠隔型研修における講義や受講者同士の交流・協議を通して、教職員の意欲を引き出し、自校の組織を活性化する具体策等について理解を深めることをねらいとして、全道各地から132名の管理職の先生方に受講いただきました。
講師に、Q-U「楽しい学校生活を送るためのアンケート」開発者である早稲田大学教授河村茂雄先生をお迎えし、オンデマンド型研修では、「教員一人一人の強みや特性を生かした組織づくり」そして遠隔型研修では「自主性・向上性と同僚性・協働性を高める組織づくりの具体」について講義いただきました。
受講者の皆様には、事前課題として自校の教員組織タイプを明らかにした上で本研修に参加いただいており、遠隔型研修では、はじめに、アイスブレイクも兼ねて、自校における教員組織の現状等についてグループで共有した後、河村教授の講義では、学校教育力と学校組織タイプには高い相関性があること、「自主・向上性」と「同僚・協働性」の視点で分けた学校組織タイプとそれぞれの特徴やどのような行動や考え方が学校教育力に影響を与えるのか等について、理解を深めることができました。
また、講義後の協議では、教員組織タイプ別のグループに分かれ、本日の講義と事前課題を踏まえ、「自主・同僚性」「同僚・協働性」を高めるための構想について共有したり、具体的な取組について話し合ったりするなど、活発な協議が行われました。
受講者された皆様からは、「自校の教員組織タイプを踏まえ、今後必要となる取組について理解することができた。」「職員のエンゲージメントを高めるために、学校経営のビジョンを丁寧に伝えていきたい。」などの受講後の感想をいただきました
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