研修通信

2024年12月の記事一覧

「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習~」

 11月29日(金)に全日程を終えた「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習~」について紹介します。

 

 本研修は、「集合型研修」「職場実践」「遠隔型研修」の3つの研修で構成されており、全道各地から30名の教員に受講いただきました。研修を通して身に付けた力を学校での実践に生かし、保護者と良好な関係を築き、子どものよりよい成長を促すことを目指して、社会的な背景、話し方や聞き方などのコミュニケーションの基礎、コミュニケーションスキルを向上させる関わり方などについて理解を深めました。

          集合型研修講義スライド


 集合型研修では、講師のナラティブコミュニケーション教育研究所長 佐藤敬子先生から、「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習~」と題して、「保護者と願うゴールは同じである」ことを前提に、「保護者を知ること」や「雑談力を磨き、会話から対話へと繋ぎゴールを目指すこと」などについて講義していただきました。「雑談から本題へと入る関係性のコーティング」、「自分の関心より相手の関心をきく」などのロールプレイ演習を交えながら、今後の自校での取組について、見通しをもつことができました。

 受講された方からは、「保護者とゴールを共有した上で対話することが大切であり、そのためのスキルを学ぶことができました。」「同じゴールに向かって対等に対話することが大切だと知り、自信につながりました。」などの感想をいただきました。

 

 その後、職場実践を経て実施した遠隔型研修では、受講者の方々の実践について交流し、今後の取組の展望をもっていただきました。

 講師の佐藤先生からは、受講者の成果と課題を踏まえ、相手に好感を与える話し方である「クッションことば」の活用など、今後の取組に向けた「まとめ・助言」をいただきました。

 

遠隔型研修まとめスライド

 

 受講された先生方からも、「保護者との良好な関係づくりに向け、まずは傾聴に努めるとともに、クッション言葉や雑談も上手に活用していきたいと思います。」などの感想をいただきました。 

 

詳細を知りたい方はこちら

0

「学校管理職研修2~これからの時代に求められる管理職の資質能力~」

 12月6日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修2~これからの時代に求められる管理職の資質能力~」について紹介します。

 

 本研修は、8月27日から4日間で実施する「集合型研修」、7月5日と12月6日に2回実施する「遠隔型研修」、研修と研修の間に行う「職場実践」で構成されており、全道各地から34名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、自身の実践を踏まえた他者との対話や省察を通して自他の新たな価値観に気付くとともに、これからの時代に求められる管理職の資質能力や学校組織マネジメントについての理解を深めました。本通信では、8月の集合型研修と12月の遠隔型研修の様子を紹介します。

 集合型研修では東洋大学准教授 葛西耕介氏、北海道教育大学教職大学院教授 中澤美明氏を講師にお招きし、ケース演習・協議を通して自身の学校経営等に係る考え方を省察するプログラムに繰り返し取り組みました。自身の判断軸や価値観を振り返りながら、校長に求められる「応用力」を養うポイントについて理解を深めることができました。また、2日目と4日目に実施したリフレクションでは、研修内容を踏まえた内省やグループでの対話を通して、自分自身の考え方の特徴や管理職として意図的・自覚的に視点を高くもつ管理職としての「姿勢」の大切さなどの気付きを得ることができ、職場実践への見通しをもつことができました。

 12月上旬の遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果と課題を交流することで、改めて、自身の思考の特徴、地域や学校、職員などを俯瞰することの大切さなどについて確認することができ、葛西准教授からは、「俯瞰的な視点をもって、学校の経営者として教職員の強みを生かすこと」や「自身の思考の特徴を省察し、学校の当たり前を疑う機会をもつこと」等の助言があり、受講者は今後の取組について見通しをもつことができました。

 

     講義スライド「研修プログラムのねらい」より            「遠隔型研修Ⅱ まとめ」より

 

 受講された皆様からは、「常に自分事として課題に向き合い、多様な考えに触れ、学び合う研修から、自分にとっての新たな管理職像が生まれた」、「学校の経営者として高い視座で物事を見ることの大切さに気付いた」などの感想をいただきました。

 

詳細を知りたい方はこちら

0

「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月15日(金)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

 

 本研修は、「オンデマンド型研修」「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の4つの研修で構成されており、全道各地から34名の教員の皆様に受講いただきました。研修では、いじめ問題における早期発見・早期対応に向けた組織的な対応について自校の体制や取組を振り返り、改善のための方策について理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅰでは、講師の北海道教育大学札幌校 平野直己教授から「いじめ問題への組織的な対応~プロアクティブな⽣徒指導の発想を中⼼に~」と題して講義をいただき、「アビューズとしてのいじめとハラスメントとしてのいじめのちがい」や「プロアクティブな組織的生徒指導」等について、演習や協議を交えて、理解を深めました。

 また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果や課題を交流し、北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課安藤俊介係長から、「法を理解し、認識を共有しておくこと」や「他者と関わる力を身につけること」等のいじめ問題に係る今後の実践に向けた説明を受け、受講者は自校のいじめ問題への組織的な対応における改善の方策について見通しをもつことができました。

 

 

           平野教授提供資料より                    安藤係長提供資料より

 

 受講された皆様からは、「『いじめ』の捉え方を見直し、新しい考え方で『いじめ』の認識をもつことができました。」、「発達支持的生徒指導の充実や生徒指導実践上の視点を意識した学級づくり・授業づくりを心掛けたいと思います。」などの感想をいただきました。

 

詳細を知りたい方はこちら

0