研修通信

2023年5月の記事一覧

「へき地・小規模校教育充実研修」

5月25日(木)に実施した「へき地・小規模校教育充実研修」について紹介します。

 

今回の研修は、遠隔型研修で各受講者をつなぎ、講義等を通して、へき地・小規模校に勤務する先生方の実践的指導力を向上するため実施しており、全道から30名の先生方が受講されました。

北海道教育大学へき地・小規模校教育研究センター 川前あゆみ 副センター長の講義から始まり、へき地・小規模校における学習指導の在り方について説明され、「何人いれば切磋琢磨できるのか」、「学習リーダーを育て、主体的な学びとなるような工夫をしていかなければならないが、子どもの理解には限界がある」などの問題提起をしていただき、自らの指導を振り返るための示唆をいただきました。

このほか、「へき地・小規模校における遠隔合同授業の実際」について、北海道教育大学へき地・小規模校教育研究センター 前田賢次 センター員から、北海道の幌延町や積丹町、鹿児島県の徳之島町の事例を用いて、遠隔合同授業は「多様な意見に触れたり、コミュニケーション力を培ったりする機会を創出することに秀でた『合同授業型』」と、「免許外教科担任が指導する学級と当該教科の免許状を有する教師やその学級を結び、より専門的な指導を行う『教師支援型』」などの類型があることや、遠隔合同授業のメリット等の説明がありました。また、教科での活用に関わっては、主に国語や算数において、単元の一部分として、発表や表現活動により見方・考え方を広げるための時間を設定して遠隔合同授業を位置付けることや、できるだけ単発ではなく、必要に応じて複数回を一連の学習活動として位置付けることが大切であることを強調されていました。

実践発表では、苫小牧市立樽前小学校 瀧川 明 教諭から複式学級における効果的な学習活動として、下学年の児童へのアドバイスを考えさせることにより、相手意識を持たせた振り返りにつながったことなど、実践を基に発表していただきました。

演習・協議では、ブレイクアウト機能を使い、職場実践で行うことについて交流したり、現在、先生方が抱えている課題を共有したりするなど、本日の2つの講義と実践発表を踏まえた積極的な交流が行われました。 

 ・受講者の声

「講義の最中にもグループ交流が位置付けられており、講師が説明されたことを適宜自分の中で確認することができました。また、グループ内で講師からのアドバイスをもらうこともできたため、とても有意義な講義でした。」

「実践発表で説明された『相手意識をもたせた振り返りの手法』は、明日からの授業ですぐにでも取り入れたいと思いました。」

「遠隔合同授業はハードルが高いと感じていましたが、今回、実践例を示しながら説明を受けたので、本校でも小さなところから実践してみようと思いました。」

 

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