研修通信

2025年1月の記事一覧

「総合的な探究の時間」

 8月8日(木)に全日程を終えた「総合的な探究の時間」実践研修について紹介します。

 

 本研修は、北海道教育委員会の「S-TEAM教育推進事業」の一環として、総合的な探究の時間を実施している全ての道立高校を対象に令和4年度から行っている研修で、「総合的な探究の時間」において教科等横断的に資質・能力を育成する学校体制の構築の道筋をつけることをねらいとし、最終年度となる今年度は、空知、石狩、渡島、檜山管内にある75校の担当者の皆様に受講いただきました。

 

 「遠隔型研修Ⅰ」「遠隔型研修Ⅱ」「職場実践①」「分散型研修」「職場実践②」の5つの研修で構成されており、遠隔型研修Ⅰでは、東京学芸大学西村圭一教授から、教科等横断的な探究に関する教員間の目線合わせの大切さや目線合わせの方法、「総合的な探究の時間」の質をアップグレードするための対話の重要性などについて講義をいただき、協議を交えて理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅱでは、北海道大学篠原岳司准教授から、高校における探究活動の課題の一つとして、教師側の学習観の転換やアンラーン(まなびほぐし)の難しさに触れ、学校経営論に見る課題対応のポイントとして、教職員間の心理的安全性が重要であることを示していただき、総合的な探究の時間のカリキュラム設計や実践を推進する校内体制の在り方について、協議を交えて理解を深めました。

 

           西村教授提供資料より                    篠原准教授提供資料より

 

 分散型研修は、空知、石狩、渡島・檜山それぞれの会場に集合して実施しました。総合的な探究の時間の充実に向けて先進的な取組を実践している高等学校からの実践発表や職場実践①で整理した各校の課題や取組についての交流及び協議を通して、今後の取組についての見通しをもつことができました。こうした研修の成果を各校に持ち帰り、職場実践②において次年度に向けた取組の重点を構想し、受講者間でGoogle Classroomを通じて共有しました。

 

 受講された皆様からは、「探究学習のワクワク感を生徒や教職員と共有しながら、地域とともに進めていけるよう、これからも頑張ろうと思いました。」「他校の先進的な取組や各校担当者の意見を基に、自校の課題に対する改善策をじっくりと考える絶好の機会となりました。」などの感想をいただきました。

 

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