研修通信

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「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月28日(火)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

・研修講座について

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校いじめ防止基本方針のポイント及び学校いじめ対策組織を機能させるための具体的な方策について理解を深めるため、全3回行われました。1回目はオンデマンド型、2回目と3回目は遠隔型で実施しました。講師として、遠隔型研修Ⅰでは北海道教育大学札幌校教授 平野 直己氏をお迎えし、全道から14名の先生が受講しました。

 オンデマンドで、いじめ問題への対応のポイント、「学校いじめ防止基本方針」作成・見直しのポイントについて理解を深めた後、職場実践Ⅰとして、自校の「学校いじめ対策組織」、「学校いじめ防止基本方針」に関する課題とその要因を整理しました。

 遠隔型研修Ⅰでは、職場実践で整理した自校の課題について交流した後、平野教授から、「いじめ問題への組織的な対応」について講義いただき、「学校いじめ対策組織を機能させる手立て」及び「学校いじめ防止基本方針の見直し」に向けた具体的な方策等について理解を深めました。「いじめであるかどうかよりも、まず⼦どもの学校⽣活の不安や苦しさに⽬を向け、⽿を傾け、苦しみ・⾟さを訴える⼦どもの理解を進めてほしい」など、たくさんの示唆に富むお話を伺うことができました。

 職場実践Ⅱでは、これまでの講義・演習を踏まえ、自校において「学校いじめ対策組織」を機能させるための取組などについて見通しをもつとともに、「児童生徒・保護者向けの学校いじめ防止基本方針」の検討・改訂に取り組んでいただきました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践で検討・改訂した「学校いじめ防止基本方針」を基に、いじめが起きた時、「学校いじめ対策組織」がどのように対応するかなど、実際の対応がイメージできるか事例検討を行いました。研修講座のまとめとして、学校教育局生徒指導・学校安全課 安藤 俊介係長から、いじめ問題へ適切に対応するために、全ての教職員がいじめの定義や組織的な対応等について理解を深めるとともに、校長のリーダーシップの下、「学校いじめ対策組織」を中心に、全教職員でいじめの未然防止、早期発見・早期対応に努めることの大切さについてお話しいただきました。

 本研修を通して、いじめの問題への取組の更なる充実に向けて、児童生徒に関わる全ての人々が共通の認識をもっていじめの防止等の取組を推進していくための具体的な手立てについての理解が深まり、今後の生徒指導の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校がどのようにいじめの問題に取り組んでいけばよいのか、また、どのように学校いじめ防止基本方針を改訂していくか考えることができた。
 ・ハラスメントとしてのいじめとアビューズとしてのいじめの視点を自校の教職員で共有し、対応の指針の参考にしたい。

 

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「学校経営研修2~組織力を高める校長のマネジメント~」

全道から48名の校長が参加し、11月22日(水)に全日程を終えた「学校経営研修2~組織力を高める校長のマネジメント~」について紹介します。

・研修講座について

本研修講座は、講義及び受講者同士の協議等を通して、自校の組織力を高めるマネジメントの在り方について理解を深めるため、講師として一般社団法人ライフ&ワーク代表理事 妹尾 昌俊氏を招へいし、遠隔・集合を選択するハイブリッド型と遠隔型の全2回で実施されました。

遠隔・集合選択型研修Ⅰでは、妹尾氏から、「学校のビジョンと重点課題は、どこまで共有、浸透しているか」、「組織力を発揮していく上での3要素(到達目標の共有、プロセスの設計、チーム・ネットワークの構築)はうまくいっているか」、「健全に意見やアイデアを戦わせられる心理的安全性の高い組織か」などのテーマで講義・演習・協議を行い、組織力・チーム力のある学校づくりは、誰がどう進めるかということについて理解を深めました。

職場実践では、遠隔・集合選択型研修Ⅰの内容を踏まえ、自校の学校づくりにおける課題及び課題に対する具体策を検討し、実践しました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践期間中に取り組んだ実践や成果等について交流しました。実践交流では、互いの強みを生かす組織づくりとして「見える化と対話を心掛けることにより、内容が明確化し、新たなアイデアが出されるようになった」こと、心理的安全性の確保に向けて「管理職が積極的に安心感を与える言動を継続したことにより、職場が明るくなり、悩みや課題を出し合えるような環境を維持している」などの発言がありました。

本研修を通して、学校管理職のマネジメントについて、学校で働く人材の多様性が進む中、経歴や職種等の違いにより自らと異なる視点を持つ教職員の意見を積極的に取り入れ、互いの強みを生かす組織づくりを進めていくための具体について理解を深め、今後の学校経営の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校のパフォーマンスを高めるためには、心理的安全性が担保された教師集団を育てることが重要であることが理解できた。

 ・学校全体で様々な教育活動の改善・充実を図っていくことが学校の組織力を高めるためには大切であることを学ぶことができた。

 

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「学校経営研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」

10月18日(水)に全日程を終えた「学校経営研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」について紹介します。

 

研修講座について

本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校内外の関係者と学校経営目標を共有し、学校の教育力を最大化していくことについて理解を深めるため、講師として、北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授 北村 善春氏とNPO法人日本ファシリテーション協会フェロー 堀 公俊氏を迎え、実施されました。1回目と3回目は遠隔型、2回目は遠隔型・集合型からいずれかを選択しての3本立ての研修に、全道から20名の校長が受講しました。

6月9日に遠隔型研修Ⅰでは、「学校経営におけるアセスメントとファシリテーションについての基本的理解と実践に向けた準備」の段階として、堀氏から、学校をひとつの「チーム」とするためのファシリテーションの活用について、「教職員の相互理解や協働的な職場づくり」、「主体性を発揮させる教職員の関係づくり」などの視点で段階的に御講義いただき、学校が持続的に成長するための具体的な方法について理解を深めました。北村氏からは自校の学校経営に関わる目標や方針の共有の必要性について講義いただき、演習として自身の実践を検証し、校長の関わり方に着目して、修正すべき点がないかを検討しました。

「職場実践Ⅰ」では、これらの講義・演習を踏まえて自校の実態把握に努め、9月8日に実施した「遠隔・集合選択型研修Ⅱ」では、それを基に「ファシリテーション」の実践に向けた協議を行いました。

「職場実践Ⅱ」として、学校経営の目標実現に向けて、ファシリテーションの実践を行っていただき、最後の10月18日に実施した「遠隔型研修Ⅲ」では、「ファシリテーションの実践に係る気付きや発見」、「今後のアセスメントやファシリテーションを一層充実する上で更に知りたいこと、明らかにしたいこと」、「これまでの研修講座や実践を通した自身の変化」の3つの視点で交流しました。

こうした講義や交流等により、様々なデータや学校内外の環境に関する情報について収集・整理・分析し共有することの重要性や、管理職と教職員が相互に理解し合える関係づくりに向けた校長としての役割、学校全体で協働・連携体制を築いていくための方法等について受講者の理解が深まり、今後の学校経営の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・ファシリテーションが求められる背景や意義について一層理解を深めることができた。様々な課題解決のために、今回学んだ手立てを実践していきたい。

 ・これまでの実践を振り返り、整理、再認識し、アセスメントとファシリテーションの視点で校長の役割を捉え直し、今後の学校経営に向けた考え方を再構築する機会となった。

 ・経営方針を立てるための具体的な分析材料を検討し、自分の思いだけでなく生徒や保護者・地域の願いを踏まえて、教職員と共に学校経営目標を定めていきたい。

 

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「学校経営研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」

この記事では、全道から31名の校長を受講者として募り行われた「オンデマンド型研修」及び「遠隔型研修Ⅰ」の内容を踏まえ、職場での実践を経て9月20日(水)、21日(木)に実施された「遠隔型研修Ⅱ」の様子を紹介します。

本研修講座は、空知教育局 菅原 伸介 主幹及び渡島教育局 松田 賢治 主幹を講師として招き、少人数での協議や実践交流を通して、組織マネジメントやリーダーシップの在り方等、働き方改革推進のために必要なポイントについて理解を深めることを目的に実施されました。

実践交流では、働き方改革推進校での実践例をはじめ、地域との連携を基にした外部化の取組、ICTの強みを生かした業務改善など、多様な取組とその成果が共有されました。

続く協議では、働き方改革と学校力向上を両立させることや、働き方改革推進の結果を可視化することによる教職員の意識改革、教師としてのやりがいを感じられる学校づくりにまで話題が及ぶなど、活発な意見交換が行われ、受講者たちは、協議を通して更なる働き方改革推進に向けたリーダーシップを発揮しようと実践意欲を高めていました。

 講座の最後に、松田主幹からの外部人材の活用及び共同学校事務室についての説明と、菅原主幹からの研修全体のまとめがあり、終了しました。

 

・受講者の声

 ・業務改善が学校教育活動の質の向上のためであることが改めて認識できました。働き方改革は学校経営の大きな柱のひとつで、先生方や子どもたちの幸せにつ

 ながります。職員の多忙感を解消し、ウェルビーングを高める取組を計画的に進めていきます。

 ・協議に参加した学校や地域の実情に応じ、具体的に様々な働き方改革の取組について各校長がリーダーシップを発揮していることがわかり、刺激や元気、勇気

 をもらうことができました。また、地域と連携した取組の視点が確認できましたので、学校運営協議会を核とした各関係機関との連携強化により、今後も教育活

 動の充実を図りたいです。

 

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「学校経営研修5~学び続ける教員を支える教員研修~」

 9月13日(水)に実施した「学校経営研修5~学び続ける教員を支える教員研修~」の遠隔型研修Ⅱについて紹介します。

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議等を通して、「令和の日本型学校教育」を担う「新たな教師の学びの姿」の実現に向けた管理職の役割について理解を深めることを目的に実施され、全道から48名の管理職の先生方が受講しました。

本講座では、各校種で優れた実践成果を上げている校長を講師に迎え、5月31日に実施した「遠隔型研修Ⅰ」後の職場実践期間中に受講者が作成した実践記録を基にグループ協議を行いました。

「遠隔型研修Ⅰ」における講義内容から、授業観・研修観の転換や、校長に求められる資質能力を再確認した後、校種別のグループ協議を行いました。グループ協議では、教員の資質能力の向上を図る手立て、校内研修に係る企画や時間確保の具体例、対話の方法等について、活発な意見交換が行われました。組織的な研修の在り方や、高い心理的安全性に裏付けされた対話に基づく教職員のニーズとキャリアに応じた受講奨励等についての協議を通し、受講者が「主体的に学び続ける教師の研修を促進する環境づくり」と「対話に基づく受講奨励を行う上での管理職としての関わり」について新たなヒントを得たことで、実践意欲の向上につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・対話に基づく受講奨励を行う上で、管理職との関わりについて、日常的な対話や教師一人一人のキャリアに応じた受講奨励を行うことが参考になりました。ビジョンの共有のもと、教員一人一人が課題意識をもって研修に取り組める校内体制を確立させていきたいです。

 ・教師の学びの姿と、子どもの学びの姿は相似形であり、主体的に学び続ける教師の姿は、子どもにとっても重要なロールモデルです。育てたい資質・能力を明確にし、教師が主体的に学び続けることが、生徒の学びを深化させるということを広めていきたいです。

 

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