研修通信

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「学校管理職研修8~『新たな教師の学びの姿』の実現に向けた校内研修の在り方~」

 12月下旬までの職場実践をもって全日程を終えた「学校管理職研修8~『新たな教師の学びの姿』の実現に向けた校内研修の在り方~」について紹介します。

 本研修講座は、5月28日~6月10日の「オンデマンド型研修」、6月28日の「遠隔型研修」並びに遠隔型研修の前後に行う2回の職場実践で構成されており、全道各地から管理職を中心に55名の先生方に受講いただきました。研修では、校内研修等の充実・活性化による学び合い高め合う教職員集団づくりについて理解を深めました。本通信では、6月の遠隔型研修の様子を紹介します。 

 6月の遠隔型研修では、横浜国立大学准教授 脇本健弘氏をお招きし、「『新たな教師の学びの姿』の実現に向けた校内研修」と題して講義をいただき、初任段階の教員を育てる「メンターチーム」の取組や中堅段階及びベテラン段階の教員の学びに資する「シェアド・リーダーシップ」の取組、対話を通して教職員の個別最適な学びを目指した事例など、校内研修等の充実・活性化につながった好事例を基に学び合い高め合う教職員集団づくりについて理解を深めました。

 演習・協議では、「新たな教師の学びの姿」を目指す校内研修の推進に向け、それぞれの受講者が自校で取り組む方策を立て、グループ協議を通して方策の具体化、明確化を図りました。

 

                        脇本准教授提供資料より

 

 受講された皆様からは、「教師が主体的で継続的に学べる研修、教師の課題等に応じた個別最適化された研修や協働的に学べる研修など校内でできることから考え、研修部長等と連携を図りながら校内研修の充実を図りたいと思った」「私自身の研修観の転換の機会になり、常に自分自身のアップデートをし続けることの大切さを改めて実感し、学ぼうとするきっかけになった」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修4~多様な児童生徒への支援を充実させる学校体制の構築に向けて~」

 12月17日(火)に全日程を終えた「学校管理職研修4~多様な児童生徒への支援を充実させる学校体制の構築に向けて~」について紹介します。

 本研修は、6月14日~27日の「オンデマンド型研修」、7月4日の「遠隔型研修Ⅰ」、12月17日の「遠隔型研修Ⅱ」、遠隔型研修の間に行う「職場実践」で構成されており、全道各地から76名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、特別な教育的支援を必要とするなど、多様な児童生徒への支援を充実させる学校体制の構築について理解を深めました。

 7月の遠隔型研修Ⅰでは、北海道大学大学院教育学研究院教授 安達潤氏を講師にお招きし、「今、求められる特別支援教育の在り方」と題して講義をいただき、「機能・構造障害」、「能力制限」、「参加制約」という3つの階層から分析するICF(国際生活機能分類)により児童生徒の要支援状況を包括的に見ることの重要性等について理解を深めました。

 12月の遠隔型研修Ⅱでは、小学校、中学校、高等学校、各1名の受講者より職場実践の取組に係る実践発表を行い、それぞれの発表について、特別支援教育課山内功課長補佐、道立特別支援教育センター高橋利典教育課長、特別支援教育課坂内仁主査から、講評をいただくことで、受講者は今後の取組に向けて見通しをもつことができました。その後の協議では、実践発表等で得た気付きや学びを基に、学校体制の構築に向けて、今後、自校で取り組む方策についてグループ協議をしました。

 

 

          安達教授提供資料より                    研修講座運営の様子

 

 受講された皆様からは、「ICFの考え方や、管理職の立場で障がいが現れる環境要因に着目する大切さを学んだ」「実践発表では、自校の実践との比較から不足している部分を見付けることができ、今後の取組に生かせるものであった」、などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」

 12月5日(木)に全日程を終えた「学校管理職研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」について紹介します。

 本研修は、6月7日の「遠隔型研修Ⅰ」、9月20日の「集合型研修」、12月5日の「遠隔型研修Ⅱ」、そして、それぞれの研修の間に行う2回の「職場実践」で構成されており、全道各地から34名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、演習、協議等を通して省察を重ね、学校内外の関係者と学校経営目標を共有し、学校の教育力を最大化する学校経営の在り方について探究しました。本通信では、9月の集合型研修と12月の遠隔型研修Ⅱの様子を紹介します。

 9月の集合型研修では、北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授 北村善春氏を講師にお招きし、職場実践に係る協議と模擬事例に基づく演習を行いました。協議では、各自の職場実践における成果や課題について交流し、それぞれの受講者が、アセスメントとファシリテーションに関する自身の認識を明確にすることができました。その後の演習では、学校経営の具体的な状況を取り上げた模擬事例を題材として、要因を整理し、問題解決の方策を検討しました。事前課題として個人で検討したことを基にグループで協議することで、管理職に求められるファシリテーションとアセスメントの在り方について理解を深めることができました。最後には、職場実践における目標を各自で設定しました。

 

 12月の遠隔型研修Ⅱでは、各自が取り組んだ職場実践を通じて、どのように認識が深まったのか、という視点でグループ協議を行いました。北村特任教授からは、「他校の好事例を参考にするだけではなく、自校の実践からも学び、そのよさを組織内に広げていくことも大切である」等の助言があり、受講者は今後の取組について多くの示唆を得ることができました。

        遠隔型研修Ⅱ配付資料より

 受講された皆様からは、「ファシリテーションについて、模擬事例の検討を通して深く学ぶことができた」「長期に渡り他者との対話を重ねることで、多くの気付きを得ることができた」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修2~これからの時代に求められる管理職の資質能力~」

 12月6日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修2~これからの時代に求められる管理職の資質能力~」について紹介します。

 

 本研修は、8月27日から4日間で実施する「集合型研修」、7月5日と12月6日に2回実施する「遠隔型研修」、研修と研修の間に行う「職場実践」で構成されており、全道各地から34名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、自身の実践を踏まえた他者との対話や省察を通して自他の新たな価値観に気付くとともに、これからの時代に求められる管理職の資質能力や学校組織マネジメントについての理解を深めました。本通信では、8月の集合型研修と12月の遠隔型研修の様子を紹介します。

 集合型研修では東洋大学准教授 葛西耕介氏、北海道教育大学教職大学院教授 中澤美明氏を講師にお招きし、ケース演習・協議を通して自身の学校経営等に係る考え方を省察するプログラムに繰り返し取り組みました。自身の判断軸や価値観を振り返りながら、校長に求められる「応用力」を養うポイントについて理解を深めることができました。また、2日目と4日目に実施したリフレクションでは、研修内容を踏まえた内省やグループでの対話を通して、自分自身の考え方の特徴や管理職として意図的・自覚的に視点を高くもつ管理職としての「姿勢」の大切さなどの気付きを得ることができ、職場実践への見通しをもつことができました。

 12月上旬の遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果と課題を交流することで、改めて、自身の思考の特徴、地域や学校、職員などを俯瞰することの大切さなどについて確認することができ、葛西准教授からは、「俯瞰的な視点をもって、学校の経営者として教職員の強みを生かすこと」や「自身の思考の特徴を省察し、学校の当たり前を疑う機会をもつこと」等の助言があり、受講者は今後の取組について見通しをもつことができました。

 

     講義スライド「研修プログラムのねらい」より            「遠隔型研修Ⅱ まとめ」より

 

 受講された皆様からは、「常に自分事として課題に向き合い、多様な考えに触れ、学び合う研修から、自分にとっての新たな管理職像が生まれた」、「学校の経営者として高い視座で物事を見ることの大切さに気付いた」などの感想をいただきました。

 

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「学校経営研修2~組織力を高める校長のマネジメント~」

全道から48名の校長が参加し、11月22日(水)に全日程を終えた「学校経営研修2~組織力を高める校長のマネジメント~」について紹介します。

・研修講座について

本研修講座は、講義及び受講者同士の協議等を通して、自校の組織力を高めるマネジメントの在り方について理解を深めるため、講師として一般社団法人ライフ&ワーク代表理事 妹尾 昌俊氏を招へいし、遠隔・集合を選択するハイブリッド型と遠隔型の全2回で実施されました。

遠隔・集合選択型研修Ⅰでは、妹尾氏から、「学校のビジョンと重点課題は、どこまで共有、浸透しているか」、「組織力を発揮していく上での3要素(到達目標の共有、プロセスの設計、チーム・ネットワークの構築)はうまくいっているか」、「健全に意見やアイデアを戦わせられる心理的安全性の高い組織か」などのテーマで講義・演習・協議を行い、組織力・チーム力のある学校づくりは、誰がどう進めるかということについて理解を深めました。

職場実践では、遠隔・集合選択型研修Ⅰの内容を踏まえ、自校の学校づくりにおける課題及び課題に対する具体策を検討し、実践しました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践期間中に取り組んだ実践や成果等について交流しました。実践交流では、互いの強みを生かす組織づくりとして「見える化と対話を心掛けることにより、内容が明確化し、新たなアイデアが出されるようになった」こと、心理的安全性の確保に向けて「管理職が積極的に安心感を与える言動を継続したことにより、職場が明るくなり、悩みや課題を出し合えるような環境を維持している」などの発言がありました。

本研修を通して、学校管理職のマネジメントについて、学校で働く人材の多様性が進む中、経歴や職種等の違いにより自らと異なる視点を持つ教職員の意見を積極的に取り入れ、互いの強みを生かす組織づくりを進めていくための具体について理解を深め、今後の学校経営の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校のパフォーマンスを高めるためには、心理的安全性が担保された教師集団を育てることが重要であることが理解できた。

 ・学校全体で様々な教育活動の改善・充実を図っていくことが学校の組織力を高めるためには大切であることを学ぶことができた。

 

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