研修通信

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「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月15日(金)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

 

 本研修は、「オンデマンド型研修」「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の4つの研修で構成されており、全道各地から34名の教員の皆様に受講いただきました。研修では、いじめ問題における早期発見・早期対応に向けた組織的な対応について自校の体制や取組を振り返り、改善のための方策について理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅰでは、講師の北海道教育大学札幌校 平野直己教授から「いじめ問題への組織的な対応~プロアクティブな⽣徒指導の発想を中⼼に~」と題して講義をいただき、「アビューズとしてのいじめとハラスメントとしてのいじめのちがい」や「プロアクティブな組織的生徒指導」等について、演習や協議を交えて、理解を深めました。

 また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果や課題を交流し、北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課安藤俊介係長から、「法を理解し、認識を共有しておくこと」や「他者と関わる力を身につけること」等のいじめ問題に係る今後の実践に向けた説明を受け、受講者は自校のいじめ問題への組織的な対応における改善の方策について見通しをもつことができました。

 

 

           平野教授提供資料より                    安藤係長提供資料より

 

 受講された皆様からは、「『いじめ』の捉え方を見直し、新しい考え方で『いじめ』の認識をもつことができました。」、「発達支持的生徒指導の充実や生徒指導実践上の視点を意識した学級づくり・授業づくりを心掛けたいと思います。」などの感想をいただきました。

 

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生徒指導研修3~自殺予防に向けた心の危機に気付く力と相談する力の育成~

 7月1日(月)に全日程を終えた「生徒指導研修3~自殺予防に向けた心の危機に気付く力と相談する力の育成~」について紹介します。

 

 本研修講座は、各学校が既に実施している自殺予防につながる教育活動を整理し、児童生徒に心の危機に気付く力と相談する力を育成することを目指し、組織的に取り組む自殺予防教育や教育相談の在り方について理解を深めました。本研修は、オンデマンド型研修、職場実践、遠隔型研修の3つの研修で構成されており、全道各地から44名の教員に受講いただきました。

 

 講師の北海道教育大学 本田准教授からは、「今求められる自殺予防教育」及び「早期発見・早期対応に係る教育相談の充実」について講義いただきました。TALKの原則を用いた教育相談の演習を行い、教員の関わり方について理解を深めることができました。最後に、学校ができることとして、「道教委の自殺予防教育プログラムの活用」や「保護者や地域との連携の大切さ」、「全校種共通して、安心安全な学校環境の整備、温かい人間関係を育む教育等の下地づくりの授業を推進してほしい」とのお話を伺い、今後の自校での取組について見通しをもつことができました。

 


講義スライド「TALKの原則」より

 

 

 受講された皆様からは、「自殺予防における自校での取組や、今後実践したい取組について、各学校の校種や立場の違う教職員同士で話し合うことで、様々な気付きを得ることができました。」 「現在の本校での課題が明確になったと思いました。実践するために必要な職員研修や環境整備を早急に取り組む必要があると感じます。」などの受講後の感想をいただきました。

 

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「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月28日(火)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

・研修講座について

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校いじめ防止基本方針のポイント及び学校いじめ対策組織を機能させるための具体的な方策について理解を深めるため、全3回行われました。1回目はオンデマンド型、2回目と3回目は遠隔型で実施しました。講師として、遠隔型研修Ⅰでは北海道教育大学札幌校教授 平野 直己氏をお迎えし、全道から14名の先生が受講しました。

 オンデマンドで、いじめ問題への対応のポイント、「学校いじめ防止基本方針」作成・見直しのポイントについて理解を深めた後、職場実践Ⅰとして、自校の「学校いじめ対策組織」、「学校いじめ防止基本方針」に関する課題とその要因を整理しました。

 遠隔型研修Ⅰでは、職場実践で整理した自校の課題について交流した後、平野教授から、「いじめ問題への組織的な対応」について講義いただき、「学校いじめ対策組織を機能させる手立て」及び「学校いじめ防止基本方針の見直し」に向けた具体的な方策等について理解を深めました。「いじめであるかどうかよりも、まず⼦どもの学校⽣活の不安や苦しさに⽬を向け、⽿を傾け、苦しみ・⾟さを訴える⼦どもの理解を進めてほしい」など、たくさんの示唆に富むお話を伺うことができました。

 職場実践Ⅱでは、これまでの講義・演習を踏まえ、自校において「学校いじめ対策組織」を機能させるための取組などについて見通しをもつとともに、「児童生徒・保護者向けの学校いじめ防止基本方針」の検討・改訂に取り組んでいただきました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践で検討・改訂した「学校いじめ防止基本方針」を基に、いじめが起きた時、「学校いじめ対策組織」がどのように対応するかなど、実際の対応がイメージできるか事例検討を行いました。研修講座のまとめとして、学校教育局生徒指導・学校安全課 安藤 俊介係長から、いじめ問題へ適切に対応するために、全ての教職員がいじめの定義や組織的な対応等について理解を深めるとともに、校長のリーダーシップの下、「学校いじめ対策組織」を中心に、全教職員でいじめの未然防止、早期発見・早期対応に努めることの大切さについてお話しいただきました。

 本研修を通して、いじめの問題への取組の更なる充実に向けて、児童生徒に関わる全ての人々が共通の認識をもっていじめの防止等の取組を推進していくための具体的な手立てについての理解が深まり、今後の生徒指導の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校がどのようにいじめの問題に取り組んでいけばよいのか、また、どのように学校いじめ防止基本方針を改訂していくか考えることができた。
 ・ハラスメントとしてのいじめとアビューズとしてのいじめの視点を自校の教職員で共有し、対応の指針の参考にしたい。

 

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「生徒指導研修3~「心の危機に気付く力」と「相談する力」の育成~」

 22名の参加者を募り、オンデマンド型と遠隔型で実施した「生徒指導研修3~「心の危機に気付く力」と「相談する力」の育成~」について紹介します。

 本研修講座では、オンデマンド型研修と遠隔型研修において、自殺予防教育の中核をなす早期の問題認識と援助希求的態度の促進について講義、協議が行われました。
 6月23日(金)に実施された遠隔型研修では、職場実践で作成したワークシートを基に、自校における自殺予防教育の取組や課題について、受講者同士で交流することで、他校の取組や課題等について共有するとともに、自校の取組と比較して進捗状況等を確認しました。

 講義では、北海道医療大学教授 冨家 直明氏から「今求められる自殺予防教育」について示され、受講者は子どもの自殺直前のサインや自殺のリスクに気付くためのスクリーニング尺度の使い方などについて学んでいました。

 その後、生徒指導・学校安全課から自殺予防教育の目標と方向性及び本道における自殺予防教育の取組等について説明があり、自殺予防教育について理解を深めました。

 協議では、早期の問題認識と援助希求的態度の促進の2つの視点から自校で実践できる取組を検討しました。jamboard上のYチャートに付箋を貼りながら協議を進めることで、「心と身体のチェック」の活用や自殺予防教育プログラムの実施などについて議論を深めました。

 

・受講者の声

 ・冨家先生の講義から、アンケートや生活リズムチェックシートでは表れていない状態であったとしても、自殺や命の危機について考えていかなければならない

 と感じました。講義から得られた学びを自校の取組に反映させたいと思います。
 ・演習、協議が多く設定されており、安心した環境づくりの取組等、他校の取組や現状を知ることができました。「気になる子どもへの対応」として具体的な実

 践例を知ることができました。
 ・「子ども支援ツールほっと」の分析方法等すぐに実践につながる研修で役立つ内容でした。今後、本研修を教職員間で共有し、学校全体で自殺予防教育に取り

 組んでいきます。

 

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