研修通信

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「学校管理職研修8~『新たな教師の学びの姿』の実現に向けた校内研修の在り方~」

 12月下旬までの職場実践をもって全日程を終えた「学校管理職研修8~『新たな教師の学びの姿』の実現に向けた校内研修の在り方~」について紹介します。

 本研修講座は、5月28日~6月10日の「オンデマンド型研修」、6月28日の「遠隔型研修」並びに遠隔型研修の前後に行う2回の職場実践で構成されており、全道各地から管理職を中心に55名の先生方に受講いただきました。研修では、校内研修等の充実・活性化による学び合い高め合う教職員集団づくりについて理解を深めました。本通信では、6月の遠隔型研修の様子を紹介します。 

 6月の遠隔型研修では、横浜国立大学准教授 脇本健弘氏をお招きし、「『新たな教師の学びの姿』の実現に向けた校内研修」と題して講義をいただき、初任段階の教員を育てる「メンターチーム」の取組や中堅段階及びベテラン段階の教員の学びに資する「シェアド・リーダーシップ」の取組、対話を通して教職員の個別最適な学びを目指した事例など、校内研修等の充実・活性化につながった好事例を基に学び合い高め合う教職員集団づくりについて理解を深めました。

 演習・協議では、「新たな教師の学びの姿」を目指す校内研修の推進に向け、それぞれの受講者が自校で取り組む方策を立て、グループ協議を通して方策の具体化、明確化を図りました。

 

                        脇本准教授提供資料より

 

 受講された皆様からは、「教師が主体的で継続的に学べる研修、教師の課題等に応じた個別最適化された研修や協働的に学べる研修など校内でできることから考え、研修部長等と連携を図りながら校内研修の充実を図りたいと思った」「私自身の研修観の転換の機会になり、常に自分自身のアップデートをし続けることの大切さを改めて実感し、学ぼうとするきっかけになった」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修4~多様な児童生徒への支援を充実させる学校体制の構築に向けて~」

 12月17日(火)に全日程を終えた「学校管理職研修4~多様な児童生徒への支援を充実させる学校体制の構築に向けて~」について紹介します。

 本研修は、6月14日~27日の「オンデマンド型研修」、7月4日の「遠隔型研修Ⅰ」、12月17日の「遠隔型研修Ⅱ」、遠隔型研修の間に行う「職場実践」で構成されており、全道各地から76名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、特別な教育的支援を必要とするなど、多様な児童生徒への支援を充実させる学校体制の構築について理解を深めました。

 7月の遠隔型研修Ⅰでは、北海道大学大学院教育学研究院教授 安達潤氏を講師にお招きし、「今、求められる特別支援教育の在り方」と題して講義をいただき、「機能・構造障害」、「能力制限」、「参加制約」という3つの階層から分析するICF(国際生活機能分類)により児童生徒の要支援状況を包括的に見ることの重要性等について理解を深めました。

 12月の遠隔型研修Ⅱでは、小学校、中学校、高等学校、各1名の受講者より職場実践の取組に係る実践発表を行い、それぞれの発表について、特別支援教育課山内功課長補佐、道立特別支援教育センター高橋利典教育課長、特別支援教育課坂内仁主査から、講評をいただくことで、受講者は今後の取組に向けて見通しをもつことができました。その後の協議では、実践発表等で得た気付きや学びを基に、学校体制の構築に向けて、今後、自校で取り組む方策についてグループ協議をしました。

 

 

          安達教授提供資料より                    研修講座運営の様子

 

 受講された皆様からは、「ICFの考え方や、管理職の立場で障がいが現れる環境要因に着目する大切さを学んだ」「実践発表では、自校の実践との比較から不足している部分を見付けることができ、今後の取組に生かせるものであった」、などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」

 12月5日(木)に全日程を終えた「学校管理職研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」について紹介します。

 本研修は、6月7日の「遠隔型研修Ⅰ」、9月20日の「集合型研修」、12月5日の「遠隔型研修Ⅱ」、そして、それぞれの研修の間に行う2回の「職場実践」で構成されており、全道各地から34名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、演習、協議等を通して省察を重ね、学校内外の関係者と学校経営目標を共有し、学校の教育力を最大化する学校経営の在り方について探究しました。本通信では、9月の集合型研修と12月の遠隔型研修Ⅱの様子を紹介します。

 9月の集合型研修では、北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授 北村善春氏を講師にお招きし、職場実践に係る協議と模擬事例に基づく演習を行いました。協議では、各自の職場実践における成果や課題について交流し、それぞれの受講者が、アセスメントとファシリテーションに関する自身の認識を明確にすることができました。その後の演習では、学校経営の具体的な状況を取り上げた模擬事例を題材として、要因を整理し、問題解決の方策を検討しました。事前課題として個人で検討したことを基にグループで協議することで、管理職に求められるファシリテーションとアセスメントの在り方について理解を深めることができました。最後には、職場実践における目標を各自で設定しました。

 

 12月の遠隔型研修Ⅱでは、各自が取り組んだ職場実践を通じて、どのように認識が深まったのか、という視点でグループ協議を行いました。北村特任教授からは、「他校の好事例を参考にするだけではなく、自校の実践からも学び、そのよさを組織内に広げていくことも大切である」等の助言があり、受講者は今後の取組について多くの示唆を得ることができました。

        遠隔型研修Ⅱ配付資料より

 受講された皆様からは、「ファシリテーションについて、模擬事例の検討を通して深く学ぶことができた」「長期に渡り他者との対話を重ねることで、多くの気付きを得ることができた」などの感想をいただきました。

 

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「総合的な探究の時間」

 8月8日(木)に全日程を終えた「総合的な探究の時間」実践研修について紹介します。

 

 本研修は、北海道教育委員会の「S-TEAM教育推進事業」の一環として、総合的な探究の時間を実施している全ての道立高校を対象に令和4年度から行っている研修で、「総合的な探究の時間」において教科等横断的に資質・能力を育成する学校体制の構築の道筋をつけることをねらいとし、最終年度となる今年度は、空知、石狩、渡島、檜山管内にある75校の担当者の皆様に受講いただきました。

 

 「遠隔型研修Ⅰ」「遠隔型研修Ⅱ」「職場実践①」「分散型研修」「職場実践②」の5つの研修で構成されており、遠隔型研修Ⅰでは、東京学芸大学西村圭一教授から、教科等横断的な探究に関する教員間の目線合わせの大切さや目線合わせの方法、「総合的な探究の時間」の質をアップグレードするための対話の重要性などについて講義をいただき、協議を交えて理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅱでは、北海道大学篠原岳司准教授から、高校における探究活動の課題の一つとして、教師側の学習観の転換やアンラーン(まなびほぐし)の難しさに触れ、学校経営論に見る課題対応のポイントとして、教職員間の心理的安全性が重要であることを示していただき、総合的な探究の時間のカリキュラム設計や実践を推進する校内体制の在り方について、協議を交えて理解を深めました。

 

           西村教授提供資料より                    篠原准教授提供資料より

 

 分散型研修は、空知、石狩、渡島・檜山それぞれの会場に集合して実施しました。総合的な探究の時間の充実に向けて先進的な取組を実践している高等学校からの実践発表や職場実践①で整理した各校の課題や取組についての交流及び協議を通して、今後の取組についての見通しをもつことができました。こうした研修の成果を各校に持ち帰り、職場実践②において次年度に向けた取組の重点を構想し、受講者間でGoogle Classroomを通じて共有しました。

 

 受講された皆様からは、「探究学習のワクワク感を生徒や教職員と共有しながら、地域とともに進めていけるよう、これからも頑張ろうと思いました。」「他校の先進的な取組や各校担当者の意見を基に、自校の課題に対する改善策をじっくりと考える絶好の機会となりました。」などの感想をいただきました。

 

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「生徒指導研修2~不登校児童生徒への組織的な支援の在り方~」

 11月25日(月)に全日程を終えた「生徒指導研修2~不登校児童生徒への組織的な支援の在り方~」について紹介します。

 

 本研修は、「オンデマンド型研修」「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の4つの研修で構成されており、全道各地から67名の皆様に受講いただきました。研修では、学校全体でチームとして指導・援助を行う体制の充実を図り、関係機関とも連携した不登校児童生徒への組織的・継続的な支援をするための方策について理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅰでは、インシデント・プロセス法を用いた事例検討や、講師の北海道教育委員会兼江別市教育委員会スクールソーシャルワーカー田村千波様、社会福祉法人楡の会診療部こころの相談室室長岡部善也様、小樽市教育支援センター登校支援室教育支援コーディネーター上泉哲様からの講義及び協議・演習を通じて、関係機関等と連携した組織的な取組の充実について理解を深めました。

 

     スクールソーシャルワーカー田村様提供資料より        教育支援コーディネーター上泉様提供資料より

 

 また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果や課題を交流し、北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課柳沼慶祐主査、北海道教育庁学校教育局健康・体育課篠原弥智係長、北海道立特別支援教育センター奥田裕幸主査から、不登校児童生徒への支援の在り方や不登校の未然防止の取組に係る助言を受け、受講者は今後の実践に向けての見通しをもつことができました。

  受講された皆様からは、「専門的な立場からの講義や助言に、学校では気付くことができない視点があり、視野が広がりました。」「不登校の児童生徒への対応は、様々な視点から組織的に行うことが必要だと再確認しました。関係機関との連携体制を校内で構築しておく必要があると考えました。」などの感想をいただきました。

 

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「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習~」

 11月29日(金)に全日程を終えた「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習~」について紹介します。

 

 本研修は、「集合型研修」「職場実践」「遠隔型研修」の3つの研修で構成されており、全道各地から30名の教員に受講いただきました。研修を通して身に付けた力を学校での実践に生かし、保護者と良好な関係を築き、子どものよりよい成長を促すことを目指して、社会的な背景、話し方や聞き方などのコミュニケーションの基礎、コミュニケーションスキルを向上させる関わり方などについて理解を深めました。

          集合型研修講義スライド


 集合型研修では、講師のナラティブコミュニケーション教育研究所長 佐藤敬子先生から、「保護者との連携の在り方~保護者対応に係るロールプレイ演習~」と題して、「保護者と願うゴールは同じである」ことを前提に、「保護者を知ること」や「雑談力を磨き、会話から対話へと繋ぎゴールを目指すこと」などについて講義していただきました。「雑談から本題へと入る関係性のコーティング」、「自分の関心より相手の関心をきく」などのロールプレイ演習を交えながら、今後の自校での取組について、見通しをもつことができました。

 受講された方からは、「保護者とゴールを共有した上で対話することが大切であり、そのためのスキルを学ぶことができました。」「同じゴールに向かって対等に対話することが大切だと知り、自信につながりました。」などの感想をいただきました。

 

 その後、職場実践を経て実施した遠隔型研修では、受講者の方々の実践について交流し、今後の取組の展望をもっていただきました。

 講師の佐藤先生からは、受講者の成果と課題を踏まえ、相手に好感を与える話し方である「クッションことば」の活用など、今後の取組に向けた「まとめ・助言」をいただきました。

 

遠隔型研修まとめスライド

 

 受講された先生方からも、「保護者との良好な関係づくりに向け、まずは傾聴に努めるとともに、クッション言葉や雑談も上手に活用していきたいと思います。」などの感想をいただきました。 

 

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「学校管理職研修2~これからの時代に求められる管理職の資質能力~」

 12月6日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修2~これからの時代に求められる管理職の資質能力~」について紹介します。

 

 本研修は、8月27日から4日間で実施する「集合型研修」、7月5日と12月6日に2回実施する「遠隔型研修」、研修と研修の間に行う「職場実践」で構成されており、全道各地から34名の管理職の皆様に受講いただきました。研修では、自身の実践を踏まえた他者との対話や省察を通して自他の新たな価値観に気付くとともに、これからの時代に求められる管理職の資質能力や学校組織マネジメントについての理解を深めました。本通信では、8月の集合型研修と12月の遠隔型研修の様子を紹介します。

 集合型研修では東洋大学准教授 葛西耕介氏、北海道教育大学教職大学院教授 中澤美明氏を講師にお招きし、ケース演習・協議を通して自身の学校経営等に係る考え方を省察するプログラムに繰り返し取り組みました。自身の判断軸や価値観を振り返りながら、校長に求められる「応用力」を養うポイントについて理解を深めることができました。また、2日目と4日目に実施したリフレクションでは、研修内容を踏まえた内省やグループでの対話を通して、自分自身の考え方の特徴や管理職として意図的・自覚的に視点を高くもつ管理職としての「姿勢」の大切さなどの気付きを得ることができ、職場実践への見通しをもつことができました。

 12月上旬の遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果と課題を交流することで、改めて、自身の思考の特徴、地域や学校、職員などを俯瞰することの大切さなどについて確認することができ、葛西准教授からは、「俯瞰的な視点をもって、学校の経営者として教職員の強みを生かすこと」や「自身の思考の特徴を省察し、学校の当たり前を疑う機会をもつこと」等の助言があり、受講者は今後の取組について見通しをもつことができました。

 

     講義スライド「研修プログラムのねらい」より            「遠隔型研修Ⅱ まとめ」より

 

 受講された皆様からは、「常に自分事として課題に向き合い、多様な考えに触れ、学び合う研修から、自分にとっての新たな管理職像が生まれた」、「学校の経営者として高い視座で物事を見ることの大切さに気付いた」などの感想をいただきました。

 

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「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月15日(金)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

 

 本研修は、「オンデマンド型研修」「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の4つの研修で構成されており、全道各地から34名の教員の皆様に受講いただきました。研修では、いじめ問題における早期発見・早期対応に向けた組織的な対応について自校の体制や取組を振り返り、改善のための方策について理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅰでは、講師の北海道教育大学札幌校 平野直己教授から「いじめ問題への組織的な対応~プロアクティブな⽣徒指導の発想を中⼼に~」と題して講義をいただき、「アビューズとしてのいじめとハラスメントとしてのいじめのちがい」や「プロアクティブな組織的生徒指導」等について、演習や協議を交えて、理解を深めました。

 また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果や課題を交流し、北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課安藤俊介係長から、「法を理解し、認識を共有しておくこと」や「他者と関わる力を身につけること」等のいじめ問題に係る今後の実践に向けた説明を受け、受講者は自校のいじめ問題への組織的な対応における改善の方策について見通しをもつことができました。

 

 

           平野教授提供資料より                    安藤係長提供資料より

 

 受講された皆様からは、「『いじめ』の捉え方を見直し、新しい考え方で『いじめ』の認識をもつことができました。」、「発達支持的生徒指導の充実や生徒指導実践上の視点を意識した学級づくり・授業づくりを心掛けたいと思います。」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修6~学校危機における管理職のマネジメント~」

 10月15日(火)に全日程を終えた「学校管理職研修6~学校危機における管理職のマネジメント~」について紹介します。

 本研修講座は、スクールロイヤーによる講義や事例の検討を通して、学校危機の早期解決、早期収束を図る管理職の対応の在り方について理解を深めることをねらいとして、全道各地から60名の管理職の先生方に受講いただきました。

 本研修講座は、講義、演習及び協議を遠隔型研修で実施しました。講義では、北海道教育委員会のスクールロイヤーである札幌弁護士会所属の森 洋仁弁護士から、「道内における相談事例からみた危機管理の在り方」について講義いただきました。スクールロイヤーの職務についての説明や対応の事例を基に御講義いただき、受講者は、解決までの道筋を見通し、ゴールを決めることの大切さなどについて理解を深めることができました。

 演習①では、北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課の石田 暁課長補佐を講師に、「学校危機に係る事例の検討①」として生徒の自殺事案に対する対応の在り方について演習を行い、御家族の気持ちに寄り添うことや学校として法令や通知等の根拠に基づいて組織的に対応することの重要性について理解を深めることができました。

 演習②では、北海道教育庁総務政策局総務課職員公務管理係の古屋 和治主幹を講師に、「学校危機に係る事例の検討②」として、教職員の不祥事防止について、学校が組織的に対応しなければならない様々な場面における対応の在り方を協議するなど、不祥事の防止に向けた校内研修の在り方や校内の体制整備について理解を深めました。

 また、最後の協議では、「学校危機におけるマネジメントの改善・充実」として、グループに分かれ、講義や演習での学びや気付きを踏まえ、本研修で学習したことや今後の自校での具体的な取組について話し合ったりするなど、活発な協議が行われました。

 受講された皆様からは、「学校危機管理に関するマネジメント力を更に高めていかなければいけないことがわかり、関係者への対応や自校の危機管理マニュアル等を確認する際の視点等を多く学ぶことができた。」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修5~組織的に取り組むICT活用~」

 10月18日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修5~組織的に取り組むICT活用~」について紹介します。

 

 本研修講座は、オンデマンド型研修及び遠隔型研修における講義や受講者同士の交流・協議を通して、ICT活用を校内で組織的に取り組むための管理職のマネジメントについて理解を深めることをねらいとして、全道各地から99名の受講者に御参加いただきました。

  講師である合同会社LTS代表社員の菅野光明様から、オンデマンド型研修では、「GIGAスクール構想による学びの充実に向けて」について、遠隔型研修では「組織的なICT活用に向けて」について御講義いただき、管理職としてICT活用を推進する方策等の理解を深めました。

 受講者の皆様には、職場実践として自校のICT活用の状況について把握していただき、学校経営計画における情報化の位置付けや、情報化の推進に向けた校務分掌の位置付け等が進んでいる一方、実践上の課題も共有することができました。

  そこで、遠隔型研修の演習・協議では、「主体的なICT活用を促進する管理職の関わり方」を協議題に、管理職に求められる役割や、教職員集団の同僚性を高める働きかけ等の視点に基づき、具体的な取組を話し合うなど、活発な協議が行われました。

 

 

 

説明スライド「教育の情報化に関する推進体制」より

 

 受講された皆様からは、「ICT活用を促進する管理職の役割についての理解が深まり、今後の見通しをもつことができた」「管理職が率先して取り組む姿を見せることで、組織的なICT活用を促進していきたい」などの感想をいただきました。

 

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「中学校技術・家庭(技術分野)教育充実研修~『社会の発展と技術』の学習の在り方について~」

 10月25日(金)に全日程を終えた「中学校技術・家庭(技術分野)教育充実研修」について紹介します。

 

 本研修は、2回の遠隔型研修とその間の職場実践で構成されており、全道各地から22名の技術科の担当教員に受講いただきました。研修では、今後の授業改善に向けた方策を得るため、技術の見方・考え方を働かせ、生活や社会における技術の在り方を考える学習活動を振り返るとともに、講義や実践発表を通して、「社会の発展と技術」の学習の在り方について理解を深めました。

 

 遠隔型研修Ⅰでは、講師の白鷗大学教育学部上野耕史教授から、「学習指導要領で目指す技術分野の授業づくり-『社会の発展と技術』を中心に-」と題して、新たな成果物を生み出す問題解決のための、ニーズ探究とシーズ探究のマッチングについて、学習指導要領に基づいて講義をしていただき、受講者は、今後の自校での取組について、見通しをもつことができました。

遠隔型研修Ⅰ講義スライド


 受講された方からは、「技術科の今日的な課題やこれから大事にしていくべき方向について学ぶことができ、大変有意義だった。また、協議では、他管内の実践を知る貴重な時間となった。」などの感想をいただきました。

 

 その後、職場実践を経て実施した遠隔型研修Ⅱでは、受講者の方々の実践について交流及び協議を行い、今後の授業改善の方策について検討しました。

 実践発表では、静岡県菊川市立岳洋中学校栗田昌幸教諭、掛川市立北中学校内山優輝教諭から、「社会の発展と技術」に係る取組について、発表していただきました。

 

遠隔型研修Ⅱ実践発表から

 

 1・2学年で学習したA~Dの内容を踏まえた、第3学年における「統合的な問題の解決」に必要な資質・能力を育成するための実践を学ぶ機会となり、受講された先生方からも、「3年間を通して技術の見方・考え方を身に付けさせていく指導計画や具体的な学習の在り方を学ぶことができた。」などの感想をいただきました。

 

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「学校管理職研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」

 9月19日(木)に全日程を終えた「学校管理職研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」について紹介します。

 

 本研修は、「遠隔型研修Ⅰ」「職場実践」「遠隔型研修Ⅱ」の3つの研修で構成されており、全道各地から102名の管理職の皆様に受講いただきました。研修は、各学校が既に実施している「働き方改革」に向けた取組を整理し、効果的に推進するためのアプローチや、学校教育の質を高める組織づくりについて理解を深めました。

 

講師の一般社団法人ライフ&ワーク 妹尾昌俊様からは、「子どもたちと教職員のウェルビーイングを高める働き方改革の推進」と題して講義をいただき、「そもそも何のための取組か」という問いをもつこと、働き方改革が進まない原因を分析することや業務のスクラップアンドビルドの進め方について、協議を交えて、理解を深めました。

また、遠隔型研修Ⅱでは、職場実践における成果と課題を交流し、教職員課働き方改革主幹から、「教頭業務の負担軽減に係る支援」や「校務DX」等の働き方改革の更なる推進に向けた説明から、受講者は今後の取組について見通しをもつことができました。

 

 

       講義スライド「自校の取組を振り返って」より           「働き方改革を進める場をつくる」より

 

 

受講された皆様からは、「『何のために働き方改革に取り組むのか』という視点で、取組を見直したい」、「教職員のアイディアを生かした働き方改革を実行するとともに、教職員の健康を第一に考えていきたい」などの感想をいただきました。

 

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学校管理職研修7~多様な教職員の専門性を生かした質の高い教職員集団の形成に向けて~

 7月12日(金)に全日程を終えた「学校管理職研修7~多様な教職員の専門性を生かした質の高い教職員集団の形成に向けて~」について紹介します。

 

 本研修講座は、オンデマンド型研修及び遠隔型研修における講義や受講者同士の交流・協議を通して、教職員の意欲を引き出し、自校の組織を活性化する具体策等について理解を深めることをねらいとして、全道各地から132名の管理職の先生方に受講いただきました。

 

 講師に、Q-U「楽しい学校生活を送るためのアンケート」開発者である早稲田大学教授河村茂雄先生をお迎えし、オンデマンド型研修では、「教員一人一人の強みや特性を生かした組織づくり」そして遠隔型研修では「自主性・向上性と同僚性・協働性を高める組織づくりの具体」について講義いただきました。

 受講者の皆様には、事前課題として自校の教員組織タイプを明らかにした上で本研修に参加いただいており、遠隔型研修では、はじめに、アイスブレイクも兼ねて、自校における教員組織の現状等についてグループで共有した後、河村教授の講義では、学校教育力と学校組織タイプには高い相関性があること、「自主・向上性」と「同僚・協働性」の視点で分けた学校組織タイプとそれぞれの特徴やどのような行動や考え方が学校教育力に影響を与えるのか等について、理解を深めることができました。

 また、講義後の協議では、教員組織タイプ別のグループに分かれ、本日の講義と事前課題を踏まえ、「自主・同僚性」「同僚・協働性」を高めるための構想について共有したり、具体的な取組について話し合ったりするなど、活発な協議が行われました。

講義の運営の様子振り返りの運営の様子

 

 

 

 

 

 受講者された皆様からは、「自校の教員組織タイプを踏まえ、今後必要となる取組について理解することができた。」「職員のエンゲージメントを高めるために、学校経営のビジョンを丁寧に伝えていきたい。」などの受講後の感想をいただきました

 

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生徒指導研修3~自殺予防に向けた心の危機に気付く力と相談する力の育成~

 7月1日(月)に全日程を終えた「生徒指導研修3~自殺予防に向けた心の危機に気付く力と相談する力の育成~」について紹介します。

 

 本研修講座は、各学校が既に実施している自殺予防につながる教育活動を整理し、児童生徒に心の危機に気付く力と相談する力を育成することを目指し、組織的に取り組む自殺予防教育や教育相談の在り方について理解を深めました。本研修は、オンデマンド型研修、職場実践、遠隔型研修の3つの研修で構成されており、全道各地から44名の教員に受講いただきました。

 

 講師の北海道教育大学 本田准教授からは、「今求められる自殺予防教育」及び「早期発見・早期対応に係る教育相談の充実」について講義いただきました。TALKの原則を用いた教育相談の演習を行い、教員の関わり方について理解を深めることができました。最後に、学校ができることとして、「道教委の自殺予防教育プログラムの活用」や「保護者や地域との連携の大切さ」、「全校種共通して、安心安全な学校環境の整備、温かい人間関係を育む教育等の下地づくりの授業を推進してほしい」とのお話を伺い、今後の自校での取組について見通しをもつことができました。

 


講義スライド「TALKの原則」より

 

 

 受講された皆様からは、「自殺予防における自校での取組や、今後実践したい取組について、各学校の校種や立場の違う教職員同士で話し合うことで、様々な気付きを得ることができました。」 「現在の本校での課題が明確になったと思いました。実践するために必要な職員研修や環境整備を早急に取り組む必要があると感じます。」などの受講後の感想をいただきました。

 

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「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」

 11月28日(火)に全日程を終えた「生徒指導研修1~いじめ問題への組織的な対応~」について紹介します。

・研修講座について

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校いじめ防止基本方針のポイント及び学校いじめ対策組織を機能させるための具体的な方策について理解を深めるため、全3回行われました。1回目はオンデマンド型、2回目と3回目は遠隔型で実施しました。講師として、遠隔型研修Ⅰでは北海道教育大学札幌校教授 平野 直己氏をお迎えし、全道から14名の先生が受講しました。

 オンデマンドで、いじめ問題への対応のポイント、「学校いじめ防止基本方針」作成・見直しのポイントについて理解を深めた後、職場実践Ⅰとして、自校の「学校いじめ対策組織」、「学校いじめ防止基本方針」に関する課題とその要因を整理しました。

 遠隔型研修Ⅰでは、職場実践で整理した自校の課題について交流した後、平野教授から、「いじめ問題への組織的な対応」について講義いただき、「学校いじめ対策組織を機能させる手立て」及び「学校いじめ防止基本方針の見直し」に向けた具体的な方策等について理解を深めました。「いじめであるかどうかよりも、まず⼦どもの学校⽣活の不安や苦しさに⽬を向け、⽿を傾け、苦しみ・⾟さを訴える⼦どもの理解を進めてほしい」など、たくさんの示唆に富むお話を伺うことができました。

 職場実践Ⅱでは、これまでの講義・演習を踏まえ、自校において「学校いじめ対策組織」を機能させるための取組などについて見通しをもつとともに、「児童生徒・保護者向けの学校いじめ防止基本方針」の検討・改訂に取り組んでいただきました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践で検討・改訂した「学校いじめ防止基本方針」を基に、いじめが起きた時、「学校いじめ対策組織」がどのように対応するかなど、実際の対応がイメージできるか事例検討を行いました。研修講座のまとめとして、学校教育局生徒指導・学校安全課 安藤 俊介係長から、いじめ問題へ適切に対応するために、全ての教職員がいじめの定義や組織的な対応等について理解を深めるとともに、校長のリーダーシップの下、「学校いじめ対策組織」を中心に、全教職員でいじめの未然防止、早期発見・早期対応に努めることの大切さについてお話しいただきました。

 本研修を通して、いじめの問題への取組の更なる充実に向けて、児童生徒に関わる全ての人々が共通の認識をもっていじめの防止等の取組を推進していくための具体的な手立てについての理解が深まり、今後の生徒指導の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校がどのようにいじめの問題に取り組んでいけばよいのか、また、どのように学校いじめ防止基本方針を改訂していくか考えることができた。
 ・ハラスメントとしてのいじめとアビューズとしてのいじめの視点を自校の教職員で共有し、対応の指針の参考にしたい。

 

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「学校経営研修2~組織力を高める校長のマネジメント~」

全道から48名の校長が参加し、11月22日(水)に全日程を終えた「学校経営研修2~組織力を高める校長のマネジメント~」について紹介します。

・研修講座について

本研修講座は、講義及び受講者同士の協議等を通して、自校の組織力を高めるマネジメントの在り方について理解を深めるため、講師として一般社団法人ライフ&ワーク代表理事 妹尾 昌俊氏を招へいし、遠隔・集合を選択するハイブリッド型と遠隔型の全2回で実施されました。

遠隔・集合選択型研修Ⅰでは、妹尾氏から、「学校のビジョンと重点課題は、どこまで共有、浸透しているか」、「組織力を発揮していく上での3要素(到達目標の共有、プロセスの設計、チーム・ネットワークの構築)はうまくいっているか」、「健全に意見やアイデアを戦わせられる心理的安全性の高い組織か」などのテーマで講義・演習・協議を行い、組織力・チーム力のある学校づくりは、誰がどう進めるかということについて理解を深めました。

職場実践では、遠隔・集合選択型研修Ⅰの内容を踏まえ、自校の学校づくりにおける課題及び課題に対する具体策を検討し、実践しました。

遠隔型研修Ⅱでは、職場実践期間中に取り組んだ実践や成果等について交流しました。実践交流では、互いの強みを生かす組織づくりとして「見える化と対話を心掛けることにより、内容が明確化し、新たなアイデアが出されるようになった」こと、心理的安全性の確保に向けて「管理職が積極的に安心感を与える言動を継続したことにより、職場が明るくなり、悩みや課題を出し合えるような環境を維持している」などの発言がありました。

本研修を通して、学校管理職のマネジメントについて、学校で働く人材の多様性が進む中、経歴や職種等の違いにより自らと異なる視点を持つ教職員の意見を積極的に取り入れ、互いの強みを生かす組織づくりを進めていくための具体について理解を深め、今後の学校経営の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・学校のパフォーマンスを高めるためには、心理的安全性が担保された教師集団を育てることが重要であることが理解できた。

 ・学校全体で様々な教育活動の改善・充実を図っていくことが学校の組織力を高めるためには大切であることを学ぶことができた。

 

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「学校経営研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」

10月18日(水)に全日程を終えた「学校経営研修1~学校経営におけるアセスメントとファシリテーション~」について紹介します。

 

研修講座について

本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校内外の関係者と学校経営目標を共有し、学校の教育力を最大化していくことについて理解を深めるため、講師として、北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授 北村 善春氏とNPO法人日本ファシリテーション協会フェロー 堀 公俊氏を迎え、実施されました。1回目と3回目は遠隔型、2回目は遠隔型・集合型からいずれかを選択しての3本立ての研修に、全道から20名の校長が受講しました。

6月9日に遠隔型研修Ⅰでは、「学校経営におけるアセスメントとファシリテーションについての基本的理解と実践に向けた準備」の段階として、堀氏から、学校をひとつの「チーム」とするためのファシリテーションの活用について、「教職員の相互理解や協働的な職場づくり」、「主体性を発揮させる教職員の関係づくり」などの視点で段階的に御講義いただき、学校が持続的に成長するための具体的な方法について理解を深めました。北村氏からは自校の学校経営に関わる目標や方針の共有の必要性について講義いただき、演習として自身の実践を検証し、校長の関わり方に着目して、修正すべき点がないかを検討しました。

「職場実践Ⅰ」では、これらの講義・演習を踏まえて自校の実態把握に努め、9月8日に実施した「遠隔・集合選択型研修Ⅱ」では、それを基に「ファシリテーション」の実践に向けた協議を行いました。

「職場実践Ⅱ」として、学校経営の目標実現に向けて、ファシリテーションの実践を行っていただき、最後の10月18日に実施した「遠隔型研修Ⅲ」では、「ファシリテーションの実践に係る気付きや発見」、「今後のアセスメントやファシリテーションを一層充実する上で更に知りたいこと、明らかにしたいこと」、「これまでの研修講座や実践を通した自身の変化」の3つの視点で交流しました。

こうした講義や交流等により、様々なデータや学校内外の環境に関する情報について収集・整理・分析し共有することの重要性や、管理職と教職員が相互に理解し合える関係づくりに向けた校長としての役割、学校全体で協働・連携体制を築いていくための方法等について受講者の理解が深まり、今後の学校経営の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・ファシリテーションが求められる背景や意義について一層理解を深めることができた。様々な課題解決のために、今回学んだ手立てを実践していきたい。

 ・これまでの実践を振り返り、整理、再認識し、アセスメントとファシリテーションの視点で校長の役割を捉え直し、今後の学校経営に向けた考え方を再構築する機会となった。

 ・経営方針を立てるための具体的な分析材料を検討し、自分の思いだけでなく生徒や保護者・地域の願いを踏まえて、教職員と共に学校経営目標を定めていきたい。

 

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「学校経営研修3~学校教育の質を高める働き方改革~」

この記事では、全道から31名の校長を受講者として募り行われた「オンデマンド型研修」及び「遠隔型研修Ⅰ」の内容を踏まえ、職場での実践を経て9月20日(水)、21日(木)に実施された「遠隔型研修Ⅱ」の様子を紹介します。

本研修講座は、空知教育局 菅原 伸介 主幹及び渡島教育局 松田 賢治 主幹を講師として招き、少人数での協議や実践交流を通して、組織マネジメントやリーダーシップの在り方等、働き方改革推進のために必要なポイントについて理解を深めることを目的に実施されました。

実践交流では、働き方改革推進校での実践例をはじめ、地域との連携を基にした外部化の取組、ICTの強みを生かした業務改善など、多様な取組とその成果が共有されました。

続く協議では、働き方改革と学校力向上を両立させることや、働き方改革推進の結果を可視化することによる教職員の意識改革、教師としてのやりがいを感じられる学校づくりにまで話題が及ぶなど、活発な意見交換が行われ、受講者たちは、協議を通して更なる働き方改革推進に向けたリーダーシップを発揮しようと実践意欲を高めていました。

 講座の最後に、松田主幹からの外部人材の活用及び共同学校事務室についての説明と、菅原主幹からの研修全体のまとめがあり、終了しました。

 

・受講者の声

 ・業務改善が学校教育活動の質の向上のためであることが改めて認識できました。働き方改革は学校経営の大きな柱のひとつで、先生方や子どもたちの幸せにつ

 ながります。職員の多忙感を解消し、ウェルビーングを高める取組を計画的に進めていきます。

 ・協議に参加した学校や地域の実情に応じ、具体的に様々な働き方改革の取組について各校長がリーダーシップを発揮していることがわかり、刺激や元気、勇気

 をもらうことができました。また、地域と連携した取組の視点が確認できましたので、学校運営協議会を核とした各関係機関との連携強化により、今後も教育活

 動の充実を図りたいです。

 

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「学校経営研修5~学び続ける教員を支える教員研修~」

 9月13日(水)に実施した「学校経営研修5~学び続ける教員を支える教員研修~」の遠隔型研修Ⅱについて紹介します。

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議等を通して、「令和の日本型学校教育」を担う「新たな教師の学びの姿」の実現に向けた管理職の役割について理解を深めることを目的に実施され、全道から48名の管理職の先生方が受講しました。

本講座では、各校種で優れた実践成果を上げている校長を講師に迎え、5月31日に実施した「遠隔型研修Ⅰ」後の職場実践期間中に受講者が作成した実践記録を基にグループ協議を行いました。

「遠隔型研修Ⅰ」における講義内容から、授業観・研修観の転換や、校長に求められる資質能力を再確認した後、校種別のグループ協議を行いました。グループ協議では、教員の資質能力の向上を図る手立て、校内研修に係る企画や時間確保の具体例、対話の方法等について、活発な意見交換が行われました。組織的な研修の在り方や、高い心理的安全性に裏付けされた対話に基づく教職員のニーズとキャリアに応じた受講奨励等についての協議を通し、受講者が「主体的に学び続ける教師の研修を促進する環境づくり」と「対話に基づく受講奨励を行う上での管理職としての関わり」について新たなヒントを得たことで、実践意欲の向上につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・対話に基づく受講奨励を行う上で、管理職との関わりについて、日常的な対話や教師一人一人のキャリアに応じた受講奨励を行うことが参考になりました。ビジョンの共有のもと、教員一人一人が課題意識をもって研修に取り組める校内体制を確立させていきたいです。

 ・教師の学びの姿と、子どもの学びの姿は相似形であり、主体的に学び続ける教師の姿は、子どもにとっても重要なロールモデルです。育てたい資質・能力を明確にし、教師が主体的に学び続けることが、生徒の学びを深化させるということを広めていきたいです。

 

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「学校運営研修3~メンター研修による若手教員の育成~」

 20名の参加者を募り、9月1日(金)に実施した「学校運営研修3~メンター研修による若手教員の育成~」遠隔型研修について紹介します。

 本研修講座は、講義及び受講者同士の協議を通して、学校内においてメンターチームによる若手教員を組織的に育成する方法について理解を深めるため、講師に横浜国立大学准教授 脇本 健弘氏をお迎えし、遠隔型で実施しました。受講者は、アイスブレイクを兼ねた自己紹介と、事前課題を基に自校の課題についての交流をした後、各学校における効果的なメンター研修の実施するため、講師からの講義や事例紹介を受け、協議の中でアクションプランを作成・交流し、自校の取組に向けた具体的な方策を考えました。

 講義では、「経験軸」と「ピープル軸」という二軸を押さえて、人材育成に係る職場環境を捉えることが大切であるということ、調査データから見えた若手が育つメンターチームのポイントとして、「経験の浅い教員が本音で話している」、「先輩教師の経験談が語られている」、「参加者が自律的に企画・運営している」という要素が挙げられること、若手の育成を支える共感的な風土や学び合い支え合える関係性を基盤としながら、学校運営に主体的に参画しようとする意識を高めていくこと等についてお話いただきました。

  事例紹介では、横浜市の小・中学校におけるメンターチームの事例を紹介いただきました。受講者が自校でメンター研修を実践する上でのヒントとなる事例を数多く紹介いただくとともに、事例を唯一の正解として捉えずに、メンバーの状況を見極めて学びたいと思える環境を創っていくことが大切であるという点についてもお話をいただきました。

 協議では、アクションプランの作成を通して、「現状の問題点・課題」を「めざす自校のメンター研修」に近付けていくために「何を変えるのか」、そのための具体策として「何をどのようにやるのか」について話し合いました。参加者は、「一部の職員で実施していた点を改め、全ての職員を巻き込んで若手を育てていくことで、メンター自身も学ぶことができるような取組にしていく」、「形式に縛られず、まずはやってみることを大切にし、職員の反応を見ながら改善を重ねていく」等、課題解決について話し合われていました。

 メンターチームについての専門的な講話と受講者同士の協議のバランスが取れた研修の構成としたことで、今後の職場実践への意欲や取組の充実につながる講座となりました。

 

・受講者の声

 ・メンター研修の取り組み方について、学校規模や人材といったリソースを踏まえ、誰が、どのように、何をすればよいかについてイメージをもつことができた。

 ・管理職として、それぞれのキャリアステージに合わせた人材育成を考えていく上でのヒントを、講義や協議の中からたくさん得ることができた。

 

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